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2024/03/01 (公開:2023/09/13)

従業員満足度を高める福利厚生制度はどれ?人気上位とおすすめしない福利厚生も紹介


従業員満足度を高める福利厚生制度はどれ?人気上位とおすすめしない福利厚生も紹介

「以前に比べて、入社してから早期に退職する人材が多い」

「福利厚生を活用して、従業員の満足度を上げたい」

 

上記のようなお悩みを持つ企業に向けて、従業員の満足度向上におすすめの福利厚生を紹介します。併せて、従業員の満足度向上を考える上でのポイントも解説。逆に従業員から好まれにくい福利厚生の例も紹介するので、ぜひご覧ください。

就活生に効く福利厚生

 

         

1.従業員満足度を上げるということは働きやすい職場づくりになる




厚生労働省が中心となって中小企業の人事担当者や、従業員にアンケート調査を行った結果があります。会社の労働時間や規則、福利厚生などの充実により、従業員は会社に対する満足度が変化。「働きやすい会社」と感じる傾向にありました。

 

従業員のヘルスケアや活動支援などの福利厚生を行っていない会社比べた結果もあります。実際に行っている会社の方が「働きやすい」や「どちらかといえば働きやすい」と回答する従業員の割合が多い結果となりました。[注1]

 

従業員が働きやすい会社では、仕事に対するモチベーションも高く、会社で長く働く傾向があります。そのため、従業員満足度を形成する重要な要因となる福利厚生は、企業にとって欠かせない要素です。

[注1]「働きやすい・働きがいのある 職場づくりに関する調査 報告書」厚生労働省

   

1-1 従業員満足度とは?


従業員満足度とは、言葉の通り従業員側の会社に対する満足度を表す評価指数です。「Employee Satisfaction」や、その頭文字を取った略称である「ES」と言われることもあります。

また、従業員満足度は、働きやすさや働きがいにつながる職務内容だけなく、労働環境や待遇、人間関係、福利厚生などが大きく関わってきます。働く環境が変化していき、特に昨今ではコロナ渦によって、ワークライフバランスを考える人が増えました。ワークライフバランスの実現は従業員満足度を高めるため、働き方改革が注目されています。



2.従業員満足度が高い福利厚生の条件とは?

 

従業員満足度を向上させるために有効なのは、直接目に見える施策を示す方法です。特に福利厚生は、求職者が会社を選ぶ際にも重要な要素となります。下記の3つは、従業員が支出を抑えられる代表的な福利厚生です。

 

  • 社員食堂などの食事補助
  • 家賃補助などの住宅手当
  • 資格取得と支援

それぞれの施策を詳しく解説します。

 

2-1 社員食堂などの食事補助


昼食をとる休憩時間は気分をリフレッシュさせ、同僚とコミュニケーションが取れる大切な時間です。食事補助として、従業員が毎日使用する社員食堂の補助の割合を増やして費用負担を減らす方法があります。

従業員の中には、出費を抑えるために毎日コンビニで昼食を済ましている人もいるかもしれません。そうしたなかで食事補助があれば、今までと同じ出費でより健康的で満足のいく食事がとれるでしょう。デリバリー等のアウトソーシング化による費用補助・オフィスコンビニと言われる設置型のコンビニの導入も有効です。


2-2 家賃補助などの住宅手当


家賃は毎月の固定費の中でも、特に大きな割合を占める出費です。そのため、福利厚生として家賃補助などの住宅手当は、多くの社員に喜ばれるでしょう。

 

昨今では、家賃補助として住宅費用を支給して、従業員に会社の近くに住んでもらう企業もあります。ヘルスケアの面を考え、通勤のストレスを緩和させるのが目的です。企業によっては個人の持ち家に対して、住宅ローン返済補助制度を設ける場合もあります。

 

ただし、支給条件が複雑であったり、人によって支給可否や金額が決まるなどのルールがある場合には注意が必要です。従業員によっては不公平に感じてしまう可能性があります。 


2-3 資格取得と支援



社員のスキルアップを後押しする資格取得支援制度も、歓迎されやすい施策の一つです。資格取得のための教材代や受験費用を会社が負担することで、従業員も積極的にスキルアップに取り組むでしょう。参考書程度なら数千円ですみますが、講習の受講や試験の受験などに数万円から数十万円かかる資格も存在します。

 

従業員がスキルアップに前向きな状況は、企業にとっても好ましいと言えます。特に自社の業績向上に直接関わる資格の取得については、積極的に支援を検討しましょう。



3.従業員満足度が高くなる福利厚生はこれ!



d's JOURNALの調査によると、従業員に人気の福利厚生TOP3は以下の3つであることがわかりました。

 

  1. 慶弔・災害見舞金
  2. 育児・介護休暇制度
  3. 出産祝い金

人気の理由や導入によって見込まれる効果などを解説します。

出典元d's JOURNAL「従業員満足度の高い福利厚生は?」


          

3-1 従業員満足度1位 慶弔・災害見舞金


冠婚葬祭や災害は、突発的に発生するものです。タイミングが読めないために、従業員にとっては突然の出費となることが多いでしょう。そんな慶弔・災害見舞金を企業が負担してくれることは、従業員にとってありがたい話です。

 

実は、会社は支給に関して法的な義務はありません。だからこそ、慶弔・災害見舞金を支給する企業に対して、従業員は「大切にされている」と感じやすいのでしょう。

 

また昨今、日本ヒルズ・コルゲート株式会社などはペットの慶事規定を制度化しており、たとえばペットが亡くなった場合、1万円の弔慰金が支給されます。時代の変化と共に、多様なニーズに応える施策も生まれています。

            

3-2 従業員満足度2位 育児・介護休暇制度


育児・介護休暇制度は、多様な働き方を支援する上で重要な制度です。実際のところ、女性の社会進出が一般的になった昨今でも、育児や介護に関しては問題が山積みです。

 

ワークライフバランスを重視する世代では、生活面の充実を図るための福利厚生は企業を選択する上で注視する内容となります。少子高齢化が叫ばれている現在、企業にとっても、育児や介護のために会社を離職されるのは防ぎたいところです。

 

育児や介護によって一時的に職場を離れたとしても、しっかりと戻れる居場所を提供することで従業員は安心するでしょう。育児・介護休暇を設ける際は、率先して男性にも育休を取得させる方向で動く必要があります。自社で長く気持ちよく働いてもらうためには、軽視してはいけない福利厚生です。

   

3-3 従業員満足度3位 出産祝い金



出産祝い金も人気の福利厚生の一つです。出産やその準備にかかる費用はかさむものであり、企業の中には出産祝い金をブランディング戦略として活用している例もあります。

 

たとえば、ジョンソン・エンド・ジョンソンチャイルドケア支援金制度が挙げられます。同制度では、1カ月以上の育児休業を取得した社員に対して、年間30万円までの補助金を最大7年間支給。育児に関係する内容であれば使用用途は不問で、ベビーシッターの費用やタクシー代にも充当できます。

 

ソフトバンクでは、第1子で5万円~第5子以降では500万円の出産祝い金が支給されます。こちらも同じく、従業員を大切にしている姿勢を示しています。


        

4.従業員に人気のない福利厚生



福利厚生制度の中には、従業員からいまひとつ人気のないものも存在します。特に以下の3つは、現代においてなかなか喜ばれにくい福利厚生と言えるでしょう。

 

  • 社員旅行
  • 保養所
  • トレーニングジム・フィットネス

 社員旅行の人気がないのは、主に若い世代で「休日がなくなる」「仕事じゃない」と思う人がいるためです。次に、保養所とは会社が用意している施設のことです。旅行をあまりしない従業員にとっては、魅力は少ないでしょう。

 

トレーニングジムは一見魅力的に見えますが、昨今は各所に格安のジムが増えていることから、あまりメリットが大きくない傾向にあります。また、会社が提携しているジムでは同僚に遭遇する可能性があります。プライベートを重視する社員には魅力的に映らないことも考えられるでしょう。


  

5.福利厚生制度施策のトレンドも把握する




福利厚生のはじまりは、明治時代までさかのぼります。当時は今より生活物資や環境が整っていなかったため、会社は従業員が生活するための日用品などを支給しました。

 

時代の流れと共に労働に関する法整備が進み、有給休暇などがはじまります。企業は他社と差別化をはじめました。しかし、時代の流れは従業員が求める福利厚生のトレンドを変化させていきます。企業はニーズに合わない福利厚生を見直し改善する必要があるのです。

 

下記3つは、昨今求められる福利厚生の要素です。

  • 選択肢が多く、内容が充実している
  • 自分で必要な制度を自由に選べる
  • 利用する上で、申請手続きなどがわかりやすい

企業は上記の項目を重視して福利厚生を整備、実施しましょう。



6. まとめ

 


従業員満足度を向上させるために必要な福利厚生の条件や、おすすめの福利厚生を紹介しました。企業が福利厚生を実施、改善する上で考える必要があるトレンドも見逃せません。

 

企業の福利厚生は働き方改革であり、従業員のメンタルケアを踏まえても企業が避けては通れない戦略です。従業員満足度が高い企業は、おのずと優秀な人材が集まり、長く働いてくれるでしょう。

 

ぜひ、この機会に従業員のニーズを踏まえて、会社の福利厚生を見直してください。

 

イーウェルで提供している福利厚生、健康経営などのサービスをご紹介!


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著者情報

株式会社イーウェル ウェルナレ事務局

「人も、企業も、ウェルビーイングへ。」をテーマとして、企業の健康経営や福利厚生の支援を行う株式会社イーウェルが運営する、BtoB(人事総務向け)オウンドメディア「ウェルナレ」の編集部。
2021年7月にメディアリリース後、毎年60回以上、有名企業様とのコラボセミナーや官公庁の専門分野に特化した方を招いてのカンファレンス、大学教授による福利厚生勉強会の開催や専門家記事の掲載などを実施し、多くの方に好評いただいております。
人事部署や経営者が、会社のウェルビーイングを向上されるためのヒントを探して、日々活動しています。

 

 

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