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2024/03/01 (公開:2022/02/04)

中小企業だからこそ取り組みたい! 「DX」


中小企業だからこそ取り組みたい! 「DX」

中小企業でも、特に規模が小さな企業の経営者の中には、DXなど必要ないと思われている方が多いといのが現状ではないでしょうか。本記事では中小企業だからこそ推進してほしいDXのメリットや、導入における成功のポイントなどを解説いたします。

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1.中小企業だからDXが必要



以前までDXに対して無関心だった中小企業の経営者の方も、新型コロナウィルスの影響で、働き方そのものを見直し、DXに取り組もうという考えをお持ちの方が増加していることが想定されます。その反面なかなか着手できず、何から始めればいいのか悩んでいる方も多数いるのではないでしょうか。

そもそも、DXとは、最新テクノロジーによって産業構造を刷新させることです。デジタル化による社会や日常生活での行動変化により、今後は商品の市場価値が低下し、市場での競争すらできなくなってしまうことが想定されます。そのため、特に中小企業では早い段階でDX化を進めなければ市場競争において勝ち残れなくなってしまうのです。

経済産業省が2018年に追加発表した「DXレポート」で使用された『2025年の崖』問題による「IT人材の不足」と「基幹システムの老朽化」によって、2025年頃から大きな経済損失が生じる可能性があるとされ、レガシーシステムの刷新を求められています。中小企業も同様に、DX化を推進しなければ生き残れなくなることが想定され、中小企業だからこそスピード感を持って進めていくことが求められているのです。



        

2.中小企業にとってのDXとは

IT化やシステム投資という言葉に不快感を持つ中小企業経営者は少なくありません。中小企業の中には相当な資金を掛けたにもかかわらず、使い物にならなかったというケースもあるからです。

しかし、DX(デジタルトランスフォーション)は別物です。もちろん、デジタルやIT技術は使いますが、それは後の話となります。まず、大切なのはトランスフォーメーションなのです。つまり、企業や事業の形を変えることこそがDXの本質となるのです。

つまり、DXの目的はビジネスモデルを変えることにあり、その結果として業務プロセスなどの変革が求められます。それと同時に、変革の方針は顧客が起点となることであり、顧客中心の価値、満足度を向上させることです。自社の合理化や利益率アップが狙いではないのですが、DXに取り組むことにより、自ずとして効率的な企業経営および収益アップにつながるという仕組みとなるのです。

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3.中小企業がDXに取り組むことのメリット



IT化やシステム投資と「DX」の違いが理解できたところで、本章では中小企業が「DX」に取り組まなければならない、根本的な理由やメリットを解説いたします。



        

3-1 メリット① 業務プロセスの自動化と効率化

DXを取り入れることで、業務全体を見える化することができるようになります。自動化 が必要な業務をシステム化したり、不必要な業務の見直しをするなど、業務効率を上げる ことが可能となります。

これにより、業務の進め方や人員配置を見直し、ワンランク上の価値の高い仕事ができる ようになります。それは顧客のニーズをキャッチし、信頼関係を構築することにより顧客 満足度の向上や新規顧客の獲得がしやすくなります。

        

3-2 メリット② 災害など緊急時の事業継続

2020年は新型コロナの影響でテレワークを導入するなど、事業の取り組み方が変化し  た企業は多いのではないでしょうか。また地震など近年多発している災害などにより、  特に中小企業は特に事業の存続が難しくなる可能性もあります。DXに取り組むことにより、そのようなイレギュラーが発生しても事業を継続しやすくなることもあります。

 例えば、クラウド上でデータを保管できる顧客管理システムなどを導入することで、自  宅にいながら、IDとパスワードでアクセスし業務が可能となります。テレワークの導入な どもスムーズになり、イレギュラーが起きても通常通りの対応が可能となるのです。

 さらには、社員間のコミュニケーション手段も対面または電話で行われていたものが、  DXの推進により、、オンラインで行ったりすることで、幅広い働き方ができるようになります。

        

3-3 メリット③ 未来のリスク予測とトラブル防止

製造業などは多くの企業では機械を使用することが多いと思いますが、故障のタイミングなどはなかなか予測できません。急な故障で納期に遅れることは、避けたいはずです。し かし、すでにDXによって故障時期などを予測できるようになっているのです。

例えばAIやIoTを活用したシステムを使うことで、機械のデータを集めてAI分析をかけることで、小さな機械の変化を察知します。その予測をもとに早めに修理に出すことが可能 となり、作業が止まることはありません。さらに作業員の様子を把握・管理することもで き、人では気付けないところもカバーできます。

リソースが限られている中小企業だからこそ、DXを活用してトラブルを防ぐことが重要となるのです。



       

4.中小企業におけるDX推進の4つの成功ポイントはあるの?



DXを導入するにあり、特に中小企業で起こりやすい課題として、「IT人材不足」「特定の人材に業務や知識が偏る」「経営層と現場の従業員の意識の違い」「予算の確保」「既存システムの使用によるブラックボックス化」などが挙げられます。本章では、これらの課題を解決して成功へと導くポイントを解説します。

4-1 成功ポイント① 経営層が先頭に立って進める

中小企業においては、特に社長が中心となってDX化を強く推し進める必要があります。よくある課題として、急激な変化を強いられることに現場の従業員が不満を持ったり抵抗したりすることがあります。

社内全体を巻き込めるよう、社長が強いリーダーシップを発揮し、関連部門が連携を取りながら進めていくことが必要です。IT部門がなかったりシステムエンジニアがいなかったりする場合は、先ずは経営層や詳しい社員が担うことでカバーし、着手することを検討しても良いのではないでしょうか。

4-2 成功ポイント② DXに取り組む目的の明確化

まずはDXに取り組む目的を、社内で明確に展開・共有することが重要となります。経営層がDX化を積極的に検討しても、活用するのは現場の従業員なのです。DXを推進する目的やビジョンを共有しておかないと、いつの間にか従来の運用に戻っていた、ということもあり得ます。

DXの本質は、デジタル技術を活用した事業変革です。DX化によって、どういう未来が得られるのか、スタート時にしっかりと共有しておく必要があります。まず5年後に事業をどうしたいのか、などのように目標として明確に定めてから取り組むことにより、現場が実行に移しやすい環境を作ることが大事です。


4-3 成功ポイント③ 少額投資によるスモールスタートから実施

DXに取り組むときは、予算をある程度確保しておくことが必要です。予算は余裕をもって計画することは大事ですが、予算確保が難しい場合は、国や市区町村からの 補助金を活用する方法もあります。

DXの取り組みを、売上管理や受注管理など日々の身近な業務からDXを取り入れていくのもいいかもしれません。身近な業務の改善は、効果や成果が見やすく、情報のブラックボックス化を防げます。効果が実感できれば、DX推進のあしがかりとなって、徐々に全社の業務効率化とデータの活用が進んで行き、最終目的に近づいていくことが可能となるでしょう。

まずは、費用を抑えて簡単で身近なところからのスモールスタートが成功のカギとなるのです。

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5.まとめ

DXに取り組むことについて「大手も始めていないのだから中小など先の話」という考えは間違いです。中小企業こそDXに取り組むべきであり、実は取り組みやすいのです。

DXの成功のカギは、経営陣を巻き込んだ抜本的な組織改革の実行です。その点、大企業のように何層にも積み重なった組織ではなく、中小企業のように社長や経営陣の目が行き届きやすい組織では、経営陣さえ納得すればスピーディに実行に移すことが可能となります。

DXはスモールスタートで段階的に進めていくのが基本ですが、長期的な目標としては組織自体が大きく変わるほどの到達点を目標としておかなければなりません。

まずは会社全体で従来の手法に対する危機感を共有し、抜本的なDXを断行することが重要です。現場の従業員の不便を解消するのはもちろんのこと、「このままのやり方では経営が破綻する」という大きな危機感を経営陣が体感することで、効果的なDXを推進できるようになるのです。



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著者情報

株式会社イーウェル ウェルナレ事務局

「人も、企業も、ウェルビーイングへ。」をテーマとして、企業の健康経営や福利厚生の支援を行う株式会社イーウェルが運営する、BtoB(人事総務向け)オウンドメディア「ウェルナレ」の編集部。
2021年7月にメディアリリース後、毎年60回以上、有名企業様とのコラボセミナーや官公庁の専門分野に特化した方を招いてのカンファレンス、大学教授による福利厚生勉強会の開催や専門家記事の掲載などを実施し、多くの方に好評いただいております。
人事部署や経営者が、会社のウェルビーイングを向上されるためのヒントを探して、日々活動しています。

 


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