1. TOP
  2. 福利厚生
  3. 福利厚生施設とは?種類やメリットとデメリットを解説

福利厚生施設とは?種類やメリットとデメリットを解説


福利厚生施設とは?種類やメリットとデメリットを解説

「福利厚生施設とは何?」
「福利厚生施設を導入するメリットやデメリットは?」

福利厚生施設とは、企業が従業員に対して提供する娯楽施設です。現在では、福利厚生施設を導入する企業は減少傾向にあります。

本記事では、福利厚生施設の定義や広まった背景、メリット、デメリットなどを解説します。福利厚生施設を詳しく理解し、導入するかどうか検討しましょう。

 WELBOXの活用事例大公開資料ダウンロード


 

1.福利厚生施設とは?

福利厚生施設とは、事業主が従業員の慰安・娯楽などのために設けている施設のことです。なお、福利厚生施設は直接事業とは関係がありません。わかりやすい例を挙げると、食堂や娯楽室などが挙げられます。

1-1 福利厚生施設が広まった理由

福利厚生施設が広まり始めたのは、バブル経済が始まった1980年後半からです。経済的なゆとりが生まれ、娯楽への需要が増加しました。
経済成長期は資産が潤沢にあったため、労働環境の改善や娯楽のために、福利厚生施設を取り入れる企業が増えました。このとき、豪華な社宅や保養施設など「ハコモノ」の建築が増加します。

1-2 福利厚生施設はやや減少傾向にある

以前は、福利厚生施設を導入する企業も多くありました。しかし、バブル経済が崩壊した現在では、福利厚生施設はやや減少傾向にあります。「ハコモノ」である福利厚生施設の維持には、管理コストがかかるためです。
現在「ハコモノ」ではなく、「ヒトモノ」の福利厚生を提供している企業が多い傾向にあります。「ヒトモノ」とは、人材に投資する福利厚生のことです。具体的にはキャリア支援や健康管理などが挙げられます。
従業員をサポートする福利厚生を導入すると、満足度の向上や企業のイメージアップに繋がります。福利厚生施設を作ろうか迷っている場合は、ヒトモノの導入も合わせて検討するといいでしょう。

福利厚生関連の事例集【ダウンロード用資料】

福利厚生アウトソーシングサービス「WELBOX」の活用事例

「WELBOX」導入後の全てを紹介!導入企業一覧も紹介しています。



2.主な福利厚生施設の種類

福利厚生施設とは?種類やメリットとデメリットを解説(1).jpg

福利厚生施設と聞いても、実際にどのようなものがあるかイメージができない方も多いでしょう。主な福利厚生施設の種類として、以下の6種類があります。
  • 社内売店
  • 社内食堂
  • 休憩所
  • 運動施設
  • 保育施設
  • 保養施設
現代では、福利厚生施設を提供する企業が少なく、馴染みの無い方も多いでしょう。それぞれの福利厚生施設の役割やメリットを解説するので、参考にしてください。


2-1 社内売店

社内売店は、企業内部で買い物ができる場所です。社内売店には、食料品や日用品、書籍、筆記用具などが販売されています。なかには、24時間営業を実施するコンビニのような売店もあります。 


2-2 社内食堂

社内食堂は、従業員に食事を提供する場所のことです。社内食堂は企業ごとに特徴があり、安価でボリュームのある食事や、栄養バランスを考慮した食事ができたりします。
なお、企業が社内食堂を福利厚生施設として経費計上するためには、以下の条件を満たす必要があります。

  • 役員や使用人が食事の価額の半分以上を負担していること。
  • 次の金額が1か月当たり3,500円(消費税および地方消費税の額を除きます。)以下であること。
    (食事の価額)-(役員や使用人が負担している金額)

引用元:No.2594 食事を支給したとき



2-3 休憩所

休憩室は、従業員が休息をとるための場所です。仮眠や適度な休憩は、従業員の生産性向上に繋がります。
休憩所を福利厚生施設として経費計上するためには、休憩の場として使用し、事業活動に直接用いないことが条件です。
休憩所をそれ以外の目的に使用すると、経費計上できない点に注意しておきましょう。普段は休憩室として使い、ときおり会議室として使用する場合は、福利厚生施設として認められません。


2-4 運動施設

運動施設は、身体を動かすために用いられる場所です。運動施設には、野球場やスポーツジム、競技場、体育館などがあります。
スポーツジムのような運動施設は、企業の敷地内に設置する場合も少なくありません。企業が所有する運動施設以外にも、民間の運動施設と契約しており、割引価格で利用できるケースもあります。


2-5 保育施設

保育施設は、従業員の子どもを預けられる福利厚生施設です。夫婦共働きが増加傾向にある現代では、従業員が働く間に、小さな子どもを預けられる保育施設は重宝されます。
保育施設には、以下の3種類があります。

  • 認可保育所
  • 認可外保育所
  • 企業主導型保育所
国が定めた設置基準を満たし、自治体から認可を受けた保育施設が「認可保育所」です。認可を受ければ、行政から助成金が出ます。認可外保育所は、助成金が出ないものの、認可外保育園では早朝保育や延長保育に対応しているなど自由度が高いことが特徴です。
企業主導型保育所は、企業が主導で設置する福利厚生施設で、助成金が下りたり税制優遇を受けられたりします。

 

2-6 保養施設

保養施設とは、心や身体を休ませて健康を維持する場所のことです。具体的には、ホテルや旅館などがあります。企業が保養施設を所有したり、旅館やホテルの一部を保養施設としたりするケースがあります。
企業が所有する保養施設は、従業員が気兼ねなく自由に使える点がメリットです。旅館やホテルの一部を保養施設とする場合は、契約内容によっては利用に制限がかかることもあります。
多くは従業員向けに保養施設を提供しますが、家族の利用も可とする企業も多いようです。


3.福利厚生施設を導入している割合



平成19年の厚生労働省の調査によると、福利厚生施設を導入している割合は、以下の通りです。さまざまな企業規模・産業の会社を対象に調査していますが、やや古い統計のため、参考程度に目を通してください。

 福利厚生施設の種類

 導入割合

 社宅・独身寮

 (平成14年)41.2%

 託児施設

 (昭和58年)1.2%

 余暇施設

 (平成14年)26.1%

 社員食堂・食事手当

 (平成14年)26.1%



参考:厚生労働省:平成19年就労条件総合調査結果の概況|厚生労働省



4.福利厚生施設を導入するメリット

福利厚生施設を導入する主なメリットとして、従業員の満足度やモチベーションの向上が挙げられます。満足度やモチベーションが向上することで、企業の生産性が改善する可能性があります。
また、福利厚生施設を用意することで、人材が確保しやすくなることもメリットです。「福利厚生で絞る」といった項目がある転職サイトもあり、福利厚生を重要視する求職者は多いです。福利厚生施設はアドバンテージのひとつとなり、従業員の離職を防ぐことにも繋がるでしょう。

合わせて読みたい


5.福利厚生施設を導入するデメリット

福利厚生施設を導入するデメリットは、コストがかかる点です。福利厚生施設の導入時はもちろん、運営にかかる維持費も必要になります。
また、セキュリティ面のリスクも考慮しなければいけません。盗難や不正利用されるリスクがあります。解決策として監視カメラの設置がありますが、プライバシーに関する問題が出てくるため、データを慎重に取り扱うことが求められます。


6.福利厚生施設を導入する際の注意点



福利厚生施設の運営をうまく進めるには、従業員のニーズを調べることが大切です。従業員がどのような福利厚生を求めているのか把握して、それに沿った施設を用意しましょう。導入しても利用者数が少ないと、余計な施設維持費を支払う状態になりかねません。
また、福利厚生施設の導入後は、従業員に周知させることが大切です。社内に福利厚生施設の導入を知らせるチラシを貼り付けたり、新入社員に周知したりするといいでしょう。


7.まとめ

本記事では、福利厚生施設の定義や現状、具体的な種類を解説しました。福利厚生施設は、管理費用がかかるため、導入する企業は減少傾向にあります。しかし、従業員の満足度を上げる手段として、福利厚生施設は有効です。
福利厚生についてお悩みのご担当者様は、ぜひイーウェルにご相談ください。イーウェルは、福利厚生の導入に関するさまざまな相談を承っております。福利厚生を充実させたいご担当者様はぜひ、お気軽にお問い合わせください。





株式会社イーウェル 運営会社ロゴ

著者情報

株式会社イーウェル ウェルナレ事務局

「人も、企業も、ウェルビーイングへ。」をテーマとして、企業の健康経営や福利厚生の支援を行う株式会社イーウェルが運営する、BtoB(人事総務向け)オウンドメディア「ウェルナレ」の編集部。
2021年7月にメディアリリース後、毎年60回以上、有名企業様とのコラボセミナーや官公庁の専門分野に特化した方を招いてのカンファレンス、大学教授による福利厚生勉強会の開催や専門家記事の掲載などを実施し、多くの方に好評いただいております。
人事部署や経営者が、会社のウェルビーイングを向上されるためのヒントを探して、日々活動しています。

運営会社:株式会社イーウェル

 


Related keywords

Related article

Recommend

お役立ち資料
最新人気ランキング

メルマガ登録

最新情報や
お役立ち資料を自動受信