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(公開:2022/10/19)

企業が取り組むべきストレスマネジメントへの対策~研修やマインドフルネス施策への考え方~


企業が取り組むべきストレスマネジメントへの対策~研修やマインドフルネス施策への考え方~

 

外部から刺激を受けたときに感じる緊張状態のことをストレスといいます。ストレスが生じることで自律神経が刺激され、バランスが乱れてしまうことで憂鬱感などを覚えます。その結果、何をしても気分が晴れなかったり、次のアクションが億劫になったりしてしまうのです。

 

仕事やプライベートを問わず、ストレスを感じてしまう原因は身の回りに多く潜んでいます。仕事中に感じるストレスは企業にとってマイナスとなる部分が多いので、効果的なマネジメントの実施を検討しましょう。

 

本記事では、企業が取り組むべきストレスマネジメントへの対策について、企業研修やマインドフルネス施策への考え方を詳しく解説いたします。

         

1.ストレスマネジメントとは?


仕事や生活で生じたストレスが解消できないと、さまざまな場面でマイナスな方へと進んでいってしまいます。ストレスは、効果的に解消しなければいけません。

ストレスを処理する方法論のことを、まとめてストレスマネジメントといいます。ストレスを効果的に解消するには、それによって身体や心に与える影響を分析することが大切です。

ストレスの原因をストレッサーといいます。ストレッサーは、以下4つに分類できます。

  • 物理的ストレッサー
  • 化学的ストレッサー
  • 心理・社会的ストレッサー
  • 環境的ストレッサー

このうち、心理・社会的ストレッサーはさらに2つに分類できます。

  • 時間のストレッサー
  • 課題のストレッサー


仕事でのストレッサーから見ると前者は設けられた締め切りや期日によって、後者はノルマや仕事の業務が大きすぎるために、それぞれ生じるものです。企業側としては、もし従業員がストレスを多く感じている状態なのだとしたら、まずその原因を探るところから始めましょう。

 

        

2.ストレスマネジメントの効果とは?

ストレスマネジメントによって従業員の心理状況を分析する機会を持つと、従業員一人ひとりの不調や不安を解消する効果が期待できます。また、自社の問題点を洗い出し、改善を目指すことで、離職防止などにもつながるでしょう。

 

もし、自社がストレスを多く抱えている環境であれば、ストレスマネジメント研修を取り入れることをおすすめします。


           

3.ストレスマネジメント研修っていったいどんなことをするの?

従業員向けにストレスマネジメントの考え方やその方法について学んでもらう場が、ストレスマネジメント研修です。

 

ストレスマネジメントを実践するためには、上記で解説したようなストレッサーの種類やそれによってストレスによってどのような影響が及ぼされているのかを詳しく分析していくことが大切です。

 

仕事の失敗や人間関係など、ストレスの原因は人によって似通った部分がありますが、その細かい要因やそれによって与えている影響はまったく異なってきます。人によってはまったく気にならないことでも、別の人にとっては深刻なストレスになっている場合もあるのです。


       

4.ストレスマネジメント研修のメリット

ストレスマネジメントを企業研修によって企業に効率よく取り入れることができれば、以下のようなメリットが得られます。


   

4-1 社員のメンタル不調への予防

自律神経が過度に乱れることが少なくなれば、それは体調不良の防止としての効果が期待できるでしょう。ストレスを抱えることで感じた不安を減らせれば、精神的な病気が起こりづらくなります。

     

4-2 職場環境が良好になる

加えて、職場環境の改善も期待できます。企業のオフィスで複数人が働いているとして、その場はストレスが生じやすく、またそれを解消する術がない環境だと、常に誰かがイライラしている状態となってしまいます。

 

イライラしている状態を解消できないと、ストレスの原因ではない他の従業員にぶつけてしまうこともあるかもしれません。常に誰かがイライラしていて、他の従業員が不条理にそれをぶつけられているような環境は良い職場とはいえないでしょう。

     

4-3 仕事へのモチベーションが向上する

また、ストレスマネジメントを効果的に取り入れられれば、感情の制御もできるようになります。相手の話を聞いて、冷静に話せるようになれば、ミスコミュニケーションの防止につなげられるでしょう。



5.ストレスマネジメント研修の実施方法

 

ストレスマネジメント研修を実際に実施する方法について、細かく見ていきましょう。ストレスマネジメントや自己分析には、専門的なスキルを要します。そのため、研修を行う際は、専門機関から講師を招くとよいでしょう。

 

企業に取り入れるべきストレスマネジメントについて近年では研究も進められており、専門機関にはそういったノウハウがあります。

5-1 新入社員対象の研修では自己分析を徹底する

まずは、新入社員を対象としたストレスマネジメント研修についてです。ストレスマネジメントでは、ストレスを生み出している原因や自分の思考パターンを分析することが大切です。これに加えて、新入社員の場合は自己分析を徹底的に行うようにしましょう。

 

新入社員の場合、社会人として働いている経験が他の従業員と比べて乏しく、日々業務と向き合うなかで自覚していないうちに多くのストレスを抱えているケースがあります。

 

自己分析を徹底的に行うことは、企業に入社したばかりの社員にとって最適なストレスマネジメントのためのアプローチです。内面をしっかりと見つめ直して、最適なストレス対処法を見出すことで、早期離職の防止にもつながるでしょう。


5-2 管理職対象の研修にはラインケアを取り入れる

管理職を対象とした研修では、当人たちのためのストレスマネジメントに加えて部下のためのラインケアを取り入れましょう。ラインケアとは、部下が抱えているメンタルの不調にライン上にいる管理職ができるだけ早く気づいてケアする取り組みのことです。

心身の不調は、自覚しづらい部分があります。だからこそ、部下の様子を上司として見ることができる管理職が、ストレスが軽いうちに解消のためのアプローチを行うことが大切です。

5-3 定期的に面談を実施する

また、ストレスマネジメント研修の実施によってストレスマネジメントを効果的に取り入れるためには、プログラムの内容に加えて研修後のフォローも重要となります。

定期的に面談を実施して、研修の成果が業務に活用できているか、問題点がないかなどを確認しましょう。

         

6.流行りのマインドフルネスとは?

ストレスは人によって原因やそれによって与える影響が異なるため、効果的に解消するためには一人ひとりが自分自身と向き合うことが必要です。そこで実践を検討して欲しい手法の1つが、マインドフルネス施策です。

マインドフルネスとは、自分自身の五感に意識を集中して「今感じている気持ち」「今の身体状況」など、現実をそのまま認識し、受け入れるための練習のことをいいます。「今、この瞬間」を受け入れられるようになることが目的なので、過去の経験や未来に対する先入観は雑念になるとも多いです。

マインドフルネスのルーツは、仏教の瞑想にあります。呼吸やそれによる身体の動き、聞こえるもの、匂うもの、見えるもの、触れるものを通して過去や思考、感情に囚われないように心を育てるのが瞑想です。

マインドフルネスは、古代中西部インドにおける代表的な言語の1つであるパーリ語の「sati」とサンスクリットで同じ意味を持つ「smṛti」が語源です。

これは仏教における重要な考え方で、マインドフルネスとは「人が抱える苦しみから解放されるための自己認識」「悟りに向けて少しずつ導いていくための智慧」を育む役割があります。


         

7.ヒエラルキー型組織のデメリット

 

マインドフルネスはストレスマネジメントの手法として注目されており、たとえばGoogle社では独自プログラムを開発、実践しています。ほかにも欧米企業では積極的に取り入れている事例がいくつもあります。

 

マインドフルネスをストレスマネジメントに取り入れることで、従業員一人ひとりのメンタルを柔軟かつ前向きに導く効果が期待できます。

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8.マインドフルネス施策のメリットとは?

マインドフルネスを身につけたその状態を「マインドフルネスな心」と称します。マインドフルネスな心を身につけることで得られる効果、メリットについて細かく見ていきましょう。


8-1 業務のためのパフォーマンス向上

マインドフルネスな心を身につけると、集中力や記憶力、作業処理スピードなど、業務のためのパフォーマンスが向上するとされています。

ハーバード大学では、マインドフルネスを取り入れることで作業効率に与える影響について調査を行いました。この結果によると、マインドフルネスを取り入れているかどうかによって、作業効率のうち集中力と記憶力、作業処理スピードに違いがあることがわかりました。

8-2 ストレスに関わる遺伝子の数が減少

ストレスは遺伝子とも深い関わりがあります。ストレス耐性は遺伝されることやストレスによって遺伝子が変わってしまうことが研究によって判明しています。

ワシントン大学では、ストレスを抱えている被験者に対してマインドフルネスを実施して遺伝子の変化を調査する実験が行われました。これによると、マインドフルネスを継続的に実施することで、ストレスに関わる遺伝子の数が減少することがわかったのです。


マインドフルネスの実施は、ストレス耐性につながることが明確に判明しました。

8-3 抗炎症効果への期待

マインドフルネスは、抗炎症効果も期待できるとされています。オハイオ大学で行われた調査によると、乳がんを克服した被験者を対象にマインドフルネスを実施したところ、していないグループと比較して炎症マーカーが減少したことがわかりました。

  

9.マインドフルネス施策を行う際の注意点

マインドフルネスは、ただやろうと思って誰もがすんなりできてしまうものではありません。注意点を踏まえて、マインドフルネスな心を持てるようになりましょう。


   

9-1 目的を持つ

マインドフルネスはなんとなくやるのではなく、明確な目的を持って行うことで効果を実感できます。そのために、瞑想を行う前に何に対してアプローチをしたいのかを明確にしましょう。

 

たとえば、仕事の失敗によって頭のなかがもやもやしている、プレゼンテーションの本番に対する不安、職場の人間関係に対するイライラなど、アプローチをかけたい目的を明確にすることが大切です。

          

9-2 雑念を流す

マインドフルネスを行ううえで、過去の経験や未来への先入観は雑念でしかありません。そういった自分の心のなかの雑念は、流してしまいましょう。

大切なのは、生まれた雑念を拒絶するのではなく、いったんは受け止めたうえでそれをすっと手放してしまうことです。

9-3 寝ない

マインドフルネスを行っていると、雑念を流して心がリラックスしていきます。しかし、マインドフルネスの最中に寝てはいけません。そのまま寝てしまうと、その悩みが夢に出てきてしまい、せっかくリラックスしたものが戻ってきてしまうためです。

     

10.まとめ

 

企業が成長していくためには、従業員の健康状態がとても重要です。健康状態とは、身体的なものだけでなく精神的なものも含まれます。ストレスマネジメント研修などを行い、精神的な部分を効果的にケアして健康な状態を保つよう対策できれば、パフォーマンスの向上や職場環境の改善、ミスコミュニケーションの予防などさまざまなメリットが期待できるでしょう。


監修者 株式会社イーウェル ウェルビーイング経営推進室

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