クールビズとは?服装のマナーや実施する時期・メリットを徹底解説

「クールビズが何かって今さら聞けない...」
「クールビズをする際の注意点や服装のマナーを知りたい!」
上記のような思いを抱える人は、きっと多いことでしょう。この記事では、クールビズについて徹底解説します。スーツの着こなし方やクールビズの実施時期、マナーなども詳しく紹介。クールビズについて詳しく知りたい人は、ぜひご覧ください。
目次
1.クールビズとは?
クールビズ(CoolBiz)は、2005年に環境庁が地球温暖化の対策として推奨をはじめた施策です。冷房に頼りすぎず、軽装をすることで夏を快適に過ごす取り組み全体のことを指します。
クールビズの特徴は、以下の4つです。
- 企業のクールビズの実施状況は6割強
- クールビズに適した期間は5月から9月
- クールビズ中の適正な室内温度は28度
- クールビズは環境保全にもつながる
以下では、それぞれ詳しく解説します。
1-1 企業のクールビズの実施状況は約6割
クールビズは2005年の実施から年々認知度が高まり、2017までに約6割の企業が採用しています。日本気象協会のデータによると、導入当初3割程度だった実施率は、開始から12年経った2017年では約6割にまで上昇しました。
オフィスワーカーからの知名度も9割以上のため、これからもクールビズを実施する企業は増えるでしょう。近年では、冷房なしでも過ごせる「スーパークールビズ」も行われています。ノーネクタイ、ノージャケットだけでなく、半袖シャツやスニーカーなどもTPOに応じて着用できることが特徴です。
1-2 クールビズに適した期間は5月から9月
環境省のホームページによると、クールビズの推奨時期は5/1〜9/30までとのことです。ただし、地域によって気温差があることから、政府からのクールビズ推奨の呼びかけは2021年以降実施されていません。しかし、クールビズそのものが廃止されたわけではなく、5月〜9月の期間を目安に、スールビズは現在も変わらず実施されています。
1-3 クールビズ中の適正な室内温度は28度
クールビズ中の適正温度の目安は28度です。これは冷房の設定温度ではなく、室内の理想的な気温を指します。温度の設定が28度になった背景にあるものは、労働安全衛生法の「事務所衛生基準規則」です。
本法の第5条第3項では、空調設備を取り付けている事業者に、室温を17~28度に保つよう定めています。法律で決められた室温の範囲に基づき、クールビズの温度は決められています。
なお、冷房の温度を28度に設定しても、室温は必ずしも28度にはなりません。日差しがきつい場合には温度を下げるなど、臨機応変にエアコンの設定を調整しましょう。
1-4 クールビズは環境保全にもつながる
クールビズを実施すると、温室効果ガスを減らすことができるので、環境保全にもつながります。クールビズはそもそも、環境や生活、健康面の改善を念頭に置いた施策です。
近年では、地球温暖化が深刻さを増しています。温暖化は、主に温室効果ガス(CO2など)が原因で起こる現象です。クールビズによって温室効果ガスの排出を抑えることで、地球の将来を守れるでしょう。
2.クールビズを実施するメリット3選
クールビズのメリットは、環境保全や快適さだけではありません。企業側のイメージアップにもつながるため、積極的に取り入られています。ここでは、クールビズを実施するメリットを3選紹介します。
- 暑い夏を快適に過ごせる
- 社員を大切にする企業というイメージを作れる
- 社員の帰属意識の向上が見込める
それぞれ詳しく解説します。
2-1 暑い夏を快適に過ごせる
真夏に分厚いスーツを着て出勤することは、社員にとって苦痛でしょう。特に営業職の場合、ジャケットを着ながらの外出は、熱中症のリスクを伴います。クールビズのメリットは、軽装によって体感温度が下がり、働きやすくなることです。
クールビズのシャツ姿は軽く涼しげで、見た目の暑苦しさもありません。クールビズは、見る人に清涼感を与える効果もあるといえます。
2-2 社員を大切にする企業というイメージを作れる
クールビズは健康経営の一貫に含まれるため、採用すれば社員を大切にする企業というイメージを作れます。現在、経済産業省では「健康経営優良法人」の認定を積極的に行っています。健康経営優良法人に認定された企業は、以下のメリットを得られるでしょう。
- 金融機関からの評価アップ
- 求人への応募数が増える
- 世間からの印象が良くなる
社員を大切にするイメージを作るためにも、企業側は積極的にクールビズを行うべきと言えるかもしれません。
2-3 社員の帰属意識の向上が見込める
クールビズを行い、働きやすい環境の提供により、従業員の健康維持や回復に取り組めば、社員の満足度の向上が期待できます。結果として、社員の帰属意識が上昇するでしょう。社員の帰属意識が高まると、従業員同士の連帯感が生まれたり、離職率が低下したりといったメリットを得られます。現在社員の帰属意識の低さに悩んでいる企業は、クールビズが一つの解決策となるでしょう。
3.クールビズで気を付けたい服装マナー3選
クールビズは環境にも社員の健康にも良い取り組みですが、場合によっては相手に失礼と感じさせてしまうかもしれません。ここでは、クールビズで気を付けたい服装マナー3選を紹介します。
- ノーネクタイのときはボタンダウンシャツを着る
- ジャケットなしは基本的にNG
- 訪問先では相手企業のスタイルに合わせる
それぞれ詳しく解説します。
3-1 ノーネクタイのときはボタンダウンシャツを着る
ネクタイをしないと、シャツの襟元が乱れやすくなります。そのため、ノーネクタイのときにはボタンで襟を固定する、ボタンダウンシャツを着るのがおすすめです。襟の形がしっかりしたボタンダウンシャツを着れば、襟元がよれてだらしなく見えてしまうことを防げます。
3-2 ジャケットなしは避けた方が無難
クールビズ中であっても、人前に出るときにはジャケットを着用するのがマナーとされる場合が多いようです。。来客や訪問先の相手の前でシャツのみでは、軽装に見えて失礼になる恐れがあるからです。近年では、クール素材のジャケットも販売されているので、それを着用すればより涼しく社内で過ごせます。
3-3 訪問先では相手企業のスタイルに合わせる
自社でクールビズがOKでも、訪問先ではクールビズがNGなケースも珍しくはありません。訪問先でもクールビズが行われているかは、事前に必ず確認しましょう。訪問先でクールビズが行われている場合は、来訪時に軽装でも構わないケースもあります。しかし、クールビズが実施されていない会社を訪問する際には、通常の服装で向かう必要があります。
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4.まとめ:クールビズを理解して快適に過ごそう
クールビズは、環境庁が温暖化の対策として推奨する、軽装で夏を過ごすライフスタイルです。エアコンを使わずとも涼しく過ごせるため、スーツを着るビジネスシーンでも推奨されます。
クールビズを会社で行えば、暑い夏を快適に過ごせます。社員の帰属意識や企業イメージを高められるのも、メリットだといえるでしょう。
クールビズを行う際には、服装がルーズに見えないよう注意が必要です。ノーネクタイでも襟が乱れにくいシャツを着用したほうが良いです。なお、訪問先では服装を、相手企業のスタイルに合わせましょう。
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