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2024/01/15 (公開:2022/01/06)

人材定着から組織活性化へ~エンゲージメントを高めるためには~


人材定着から組織活性化へ~エンゲージメントを高めるためには~

会社の未来を担う若手社員。入社時から成長し、いまは立派な戦力となっているのではないでしょうか?しかし、依然新卒社員の離職率は3年以内に3割と言われています。あなたの会社では、若手社員の心を繋ぎとめていますか?

本記事では、若手社員の離職の現状から、人材定着と組織活性化のひとつのカギとなる“エンゲージメント”の向上とその方法についてご紹介いたします。

※本記事は、2021年7月8日に開催されたウェビナー『人材の定着から組織活性化へ ~若手社員の”エンゲージメント”を高めるためには~』の内容をもとに作成しています。

1. 若手社員の離職の現状

よく、『最近の若者はすぐ辞める』と耳にしますが、実際はどうでしょうか。

厚生労働省の調査によると、新卒3年以内の離職率は約3割となっており、離職率の推移は10年以上変化していないことがわかります。

   

主な離職理由は、給与などの待遇に不満がある・心身共に健康を損ねた・人間関係の悩みなどが挙げられます。

         

1.1 若手社員の傾向

では、若手社員ならではの理由は何だと思いますか?

①     入社3年目社員の場合

入社当初からギャップを感じてくる時期です。当初思い描いていた業務内容と異なっていたり、日々の業務が会社の目指す姿へ直結していないことにより、やりがいを感じる機会が少ない可能性があります。

②     入社5年目社員の場合

一通り自部署の業務を経験し、さらなるステップアップを目指したいと思う時期です。

社内に目指すロールモデルがいない場合、転職して新たな道を切りひらくことも頭をよぎるかもしれません。

             

1.2 コロナ禍における新たな課題

コロナにより、働く環境や社員同士の関わり方も大きく変化しています。

代表例は、①テレワークの常態化②社内行事・懇親会の中止 ではないでしょうか。  テレワークによりコミュニケーションの希薄化が進み、社員同士の親睦を深める機会だった社内行事・懇親会がなくなり、気軽に話せる関係性の構築が難しくなっています。思い当たることありませんか?

このように、心理的にも物理的にも、会社と社員の距離が離れています。つまり、『エンゲージメント』が低下している状態ではないでしょうか。

            

2.離職による損失

では、社員が離職するとどのような影響が起きるのか、3点ご紹介します。

          

2.1  社内コスト

新卒採用にかかるコストは、採用担当者の人件費や採用広告・サイトに係る費用など、ひとり当たり、72.6万円かかると言われています。仮に30人採用した場合、総額2,178万円にもなります。もし、うち3割が退職した場合、650万円を損失していることになります。               

2.2 人的資源の喪失

一人ひとりが戦力となって会社を支えており、退職者が増える場合、新たに優秀な人材を確保する必要があります。優秀な人材を確保することはコストも時間もかかります。

         

2.3 職場の士気低下

退職した社員の業務を残りのメンバーで補填するため、ひとり当たりの業務量が増大することはいうまでもありません。業務過多や、共に切磋琢磨した仲間が減ることにより、モチベーションの低下にもつながります。
また、業務量増大に伴う長時間労働により、うつ病の発症リスクは通常の2.4倍になると言われています。 

         

3.人材定着のひとつのカギ『エンゲージメント』

離職を防止していくにはどのようにしたら良いのか。施策のヒントは『従業員エンゲージメント向上』や『ワーク・エンゲージメント向上』にあります。


            

3.1 エンゲージメントとは?

そもそも“エンゲージメント”とは、どのような意味だと思いますか?

エンゲージメントとは、辞書で引くと『婚約』・『約束』といった、結びつきを表す単語として定義されています。では、ここから仕事におけるエンゲージメントについて、考えていきましょう。
           

3.2 ワーク・エンゲージメントに必要な要素

仕事におけるエンゲージメント、いわゆる“ワーク・エンゲージメント”とは、『仕事においてポジティブで充実した心理状態』を表しています。必要な要素は以下3点です。

 活力仕事をしていると、活力がみなぎるように感じる。いい企画が次々と思いついたり、既存の業務改善など、業務を主体的に取り組んでいる状態

 熱意自分がしている仕事を、ご家族や周囲の方などに、自信をもって話せる状態。誇りや、やりがいをもって取り組んでいる姿

 没頭いま取り組んでいる仕事に集中し、最大限のパフォーマンスを発揮できる状態

※参考: 厚生労働省 労働経済白書     

          

3.3 エンゲージメント向上による効果

エンゲージメントを向上させることによって、このようなプラスの結果も出ています。

組織活性化・社員のモチベーションの向上・業績の向上・離職率の低下といったことからわかる通り、会社に対しポジティブな感情をもっていると、会社も組織もプラスに働くことがわかりますね。



社内コミュニケーションを活発にし、従業員の働く意欲を高める「インセンティブ・プラス」

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4.エンゲージメントを高めるポイント

ここでは、エンゲージメントを高めるポイントを4点、具体例を交えてご紹介します。

            

4.1 ビジョンへの共感

会社の目指すビジョンに共感し、同じ方向を向いている状態です。

ある企業では、社内SNSを使用し、テレワーク中でもちょっとした感謝を伝えあうことで、コミュニケーションが活性化しました。また、メッセージに会社の行動規範のハッシュタグをつけることができ、社員への行動規範の浸透に繋げることができました。

            

4.2 やりがいの創出

個々人が仕事へ熱意をもって取り組めることが重要です。

例えば、社内ポータルサイトで企業トップからのメッセージを配信したり、活躍している社員のインタビュー記事を載せることで、社員のモチベーションアップにつながったり、自部署以外のにも活躍できる場を知るきっかけづくりにもなります。

            

4.3 働きやすい職場づくり

個人の意識と同じくらい、外部環境も影響します。

ある企業では、マネジメント層を対象に研修・ワークショップを通してエンゲージメントを高めるための必要な要素を認識してもらい、チームを引っ張っていきました。さらに、育児介護といった両立支援や休暇制度を充実させ、働きやすい環境を作っていきました。

           

4.4 成長支援

イキイキと働くためには、自分自身の成長を感じられ、かつ成長できる社内制度が整っていることが大切です。人事評価の目標設定をトップダウンだけではなく、社員主体で行動指針を考える仕組みを作ることで、仕事に対する意識が上がり、前向きに取り組んだ例もあります。

※参考:日本の人事部 
         

4.まとめ

いかがでしたでしょうか?離職理由は様々ありますが、人材定着の方法のひとつとして、

エンゲージメントを高めることの必要性をご紹介させていただきました。取り組みの効果が表れるのは数か月~半年近くの時間がかかります。本記事をヒントとし、幅広く情報収集を行い、自社に合った取り組みを行ってみてはいかがでしょうか。


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著者情報

株式会社イーウェル ウェルナレ事務局

「人も、企業も、ウェルビーイングへ。」をテーマとして、企業の健康経営や福利厚生の支援を行う株式会社イーウェルが運営する、BtoB(人事総務向け)オウンドメディア「ウェルナレ」の編集部。
2021年7月にメディアリリース後、毎年60回以上、有名企業様とのコラボセミナーや官公庁の専門分野に特化した方を招いてのカンファレンス、大学教授による福利厚生勉強会の開催や専門家記事の掲載などを実施し、多くの方に好評いただいております。
人事部署や経営者が、会社のウェルビーイングを向上されるためのヒントを探して、日々活動しています。

 

 


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