「なかなか新入社員が定着せず短期で退職する人数が多い」
「新入社員は福利厚生のどんなところを見ているのか」
と、悩みを持っている人事担当者もいるのではないでしょうか。
実際に入社してから「福利厚生こんなのがあった方がよかったよね」など新入社員から声を聞くことがあるかもしれません。
この記事では、新入社員がどんな福利厚生が実際にあった方が嬉しいか、など、人気の福利厚生をご紹介いたします。
目次
近年、就職活動をしている学生の中で企業を選定する際に重要視しているポイントとして上げられているのが「福利厚生」になります。
福利厚生とは、企業が社員に対して賃金(給与)と別に支給をすることで、社員のモチベーションを上げてもらう目的の一つとして、現在は多くの企業が導入しています。
2019年のリクルートによる、就活生へのアンケート調査では、「就職先を確定する際に決め手となった項目」は「自らの成長が期待できる」が47.1%で1番ですが、その次に「福利厚生や手当が充実している」が37.8%となっており、ここ最近では就活性にとっては企業選択の一つとして高くなってきているのが分かります。
※引用元:株式会社リクルート
就活生、入社予定企業の決め手は?「年収」や「企業規模」よりも「自らの成長期待」がTOP 男女別、業種別でも差が出る結果に
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転職サイトマイナビが実際に調査をおこなったところ、就職サイトの情報で見られているのも、数年前までは「仕事のやりがい」「事業内容」が多い傾向にありましたが、2017年以降は「給与」「福利厚生」が上がってきています。またコロナ禍の中、企業側もさまざまな取り組みを試行錯誤しながらおこなっていますが、ワークライフバランスを重要視する就活生が増えていると考えられます。
※引用元:マイナビ
福利厚生が入社の決めて!?3年連続No.1 面接で語らない学生の本音!
今後はこれまで以上に、働き方改革がおこなわれ「福利厚生」を重要視する新入社員も増えてくることでしょう。
福利厚生の中にもさまざまな制度があります。そんな中で就活生が「この福利厚生があったらいいな」と思うベスト3をご紹介します。
2020年マイナビによる調査では、以下の通りとなっています。
第1位「家賃補助」
第2位「社宅、社員寮」
第3位「交通費の支給」
※引用元:株式会社リクルート リクナビNEXT
「福利厚生をチェックするとき特に注目しているポイント」
第1位 家賃補助
家賃補助は就活生だけに限らず、正社員で働いている方もあれば嬉しいでしょう。特に、初めて一人暮らしをスタートする方や、上京し通勤の関係で職場の近くに住まなければいけないが、家賃が高い地域だった場合などには、少しでも家賃補助があったら助かります。
企業によっては入社何年後から家賃補助が支給されるといったケースもあります。
第2位 社宅・社員寮
新社会人にとって、親元を離れたり初めて一人暮らしをする場合はできる限り予算を抑えたいところです。
社宅・社員寮がある企業では、独身のみが入居できるなどの制限がある場合もありますが、家具・家電を備えている場合もあります。また近隣に、日ごろ一緒に働いている同期や先輩がいれば安心して生活を送れることでしょう。
第3位 交通費の支給
今や当然になりつつあるのが、交通費の支給ですが、現在でも交通費を全額支給せず、半分支給や移動距離などによって支給の可否を決定している企業もあります。行きたい企業や受けてみたい企業が遠く、通勤が長時間必要な場合は、「交通費がでるのか」確認をする就活生も多くなってきています。
介護・育児・自己啓発・健康増進・旅行やエンターテイメントなど、多彩なメニューがパッケージとなっている福利厚生サービスです。 従業員のライフスタイル・ライフステージに応じて、メニューを選択しご利用いただくことが可能です。
就活生が福利厚生を重要視する目的は、「金銭的な不安」「福利厚生が充実している会社ほどいい会社」であるといったことが考えられます。それでは、なぜそのような考えとなるのか解説していきます。
など、考えている就活生は少なからずいます。生活において「お金」についてはどこにいってもついて回ることになります。そんなときに、福利厚生が充実していることはひとつの安心材料となります。
自社の福利厚生を利用することで、少しでも生活を楽にし、充実した生活を送れるような準備ができることが伝えられれば、就活生の中で行きたい企業としての候補に上がる可能性は非常に高くなるでしょう。
福利厚生が充実していると考えたとき、思い浮かぶイメージを
「いい会社だな」「ブラック企業ではないな」「いい先輩がいそう」
などプラスの面でとらえる就活生は多くいます。福利厚生は給与以外でどれだけ社員に対して還元することができているのかということになります。福利厚生が充実しているということは、社員を第一に考えてくれる企業であるということです。
そうすればおのずと、就活生も集まり、いい会社だなと判断する方も多くなります。
また、初めて働く場所でもあるため少しでも安心して入社をしたいと強く思う就活生は多くなってきているのが現状です。そういった、不安を解消させるための一つとして福利厚生の重要度が上がってきているのではないでしょうか。
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本記事では、就活生が企業を選定する際にどこにポイントを置いて選んでいくのかを解説していきました。
福利厚生を充実していくことによって、就活生の応募の獲得ができたり、就活生の中で「あの会社福利厚生が充実していていい会社だよね」などブランディング効果も期待ができます。
しかし福利厚生を充実していくには、企業側が相応の負担をしていかなければなりません。一度に多くの内容をスタートすることは難しいこともあるでしょう。それぞれの企業に合わせて、現役社員にアンケートをとったりしていきながらどんな福利厚生があったらいいのか考えてみてはいかがでしょうか。