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産業医が教える 1日15分で仕事が好きになる集中メソッド

産業医
労働衛生コンサルタント
メンタルヘルス法務主任者 田崎 亮

皆さん!集中して仕事できていますか?

 今日は少しの習慣で集中力を上げる方法についてお話しさせていただこうと思います。

一般に、“好きなこと”“時間がかからないこと”に集中しやすいと言われています。

 

例えば、スポーツをしている時はほかのことを考えませんよね。

やらない人はわからないですが、パチスロも集中しやすいです。リーチがかかった時は集中力を発揮して全力で揃えに行きます。

好きなことでも例えば 旅行などは 終盤になってくると疲れて集中できてなかったりしますね

逆に、あまり好きでなくても、試験中はみなさん集中して受けているでしょう。

 

では仕事はどうでしょう?

 当然時間もかかりますし、僕が産業医面談している印象ですと好きで仕事をしている人は半数以下だなと感じます。

 

つまり、もともと仕事に集中するのはとても難しいのです。

ですが、集中できないで仕事を行なっていると、時間もかかりどんどん嫌いになっていく悪循環に陥ります。

今日は皆さんにこの悪循環から抜け出し、仕事を“好きになる方法”“時間をかけずにやる方法”をお伝えできればと思います。

 

結論から申し上げますと

 1日の初めに15分程度時間をとって“今日やること”を書き出します。
それらに優先順位をつけて(やらないでいいことは捨てて)、必要な時間をスケジューリングすることです。そして、その際に“できる限り手順を細かく分けて”スケジュールするのがとても大事です。

 

 

理由を説明します。

まず好きという観点から基本的に人間は“自分で決めたこと”が好きです
子供時代自転車に乗れない自分を思い浮かべてください。

“自転車に乗る練習しなさい”と言われてする練習は嫌ですが、周りのみんなが自転車に乗っているのを見て、自分でやろうと思った自転車の練習は楽しかった経験、ありませんか?

僕も昔は勉強が好きではありませんでしたが、自分で夏休みの宿題のスケジュールを立てるようになってからとても勉強が楽しくなりました。

仕事は組織で行なっている以上、与えられることがほとんどかと思います。しかし、与えられた仕事も、自分で計画を立てて実行することによってだんだん好きになっていきます。

 

続いて、時間という観点から
人は最大でも連続で集中できる時間は1時間半程度といわれています。仕事は1日基本的に8時間もあり、集中力を切らさないのは不可能です。しかし、仕事の手順をできるだけ細かく分けることによって、一つ一つの仕事を“短時間でできること”にすることが出来ます。

更に仕事を分けるメリットはこれだけではありません。人間はもともとマルチタスクに向きません。考える機能をつかさどる前頭葉は一つしかありません。fMRIを使った実験でも、同時に複数のことをした時の方が、集中力が下がると結論が出ています。今やっていることに集中するために今は何をしている時間か”をしっかりと意識して仕事をすることが集中力を維持するポイントです。自分は机の上に仕事内容を書いたポストイットを貼って、集中力が途切れた際にはそれを見て今何をするかを思い出しながら仕事をしています。

 

最後に、科学的に証明されている今すぐ簡単にできる集中メソッドを5つ紹介したいと思います。

 

① 壁を背中にして仕事をする(カフェなどで効果的)

② 室温は23℃、CO2濃度は下げる(小まめに換気しましょう)

③ 液晶の上端を視線より下にする。(人は前傾姿勢なほど集中しやすいです。逆に後ろに倒れるとクリエイティブな発想が生まれやすいです。)

④ ガムを噛む(メジャーリーガーがガムを噛むのは集中するためです。オフィスでは難しいかも…)

⑤ 緑視率をあげる(緑に囲まれた空間で仕事をしてもいいですし、難しいなら青いボールペンでも効果があります。)

 

集中力を妨げるのは周囲の環境”か自分の思考”の二つしかありません。自分の思考に集中力を妨げられない生活を今日から始めましょう!!

最後まで集中して読んでいただきありがとうございました。

この記事の講師

田崎 亮


<略歴>

・東京大学医学部出身 三楽病院にて研修後、東大整形外科医局に所属後、産業医活動を開始
・現在 ファーストリテイリング 大同特殊鋼 フジテック等嘱託産業医
・田崎労働衛生コンサルタント事務所 (株)スマイルスクリエイション 代表取締役

 働いている人の笑顔と健康をテーマに、丈夫な心と体作りを目指して産業保健、整形外科の分野からアプローチしています。

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