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産業医との『時間外の』付き合い方

 

産業保健とマインドフルネス

労働衛生コンサルタント・精神科医
平井康仁産業医事務所 代表 平井 康仁

「それでは来月の訪問は20日の13時からということでよろしくお願いします。」

 どの企業様でも産業医の先生と毎月の定期訪問をメインにご相談されていらっしゃるかと思います。

さて、それでは産業医の先生の『次回訪問まで』皆様はどのように産業医の先生とお付き合いされていらっしゃいますか?

 

これまで一度も産業医の先生と訪問時間外にメール等で連絡を取ったことがない企業様は「訪問時間外に産業医の先生に聞くことなんて無いのでは?」と思っていらっしゃるかと思います。そんなことはありません。上手に勤務時間外に産業医の先生と連絡をとっている企業様は例えばこんなことを相談されています。

1.安全衛生委員会の事前の相談

毎月でなくとも、年間計画を策定する際や年間の衛生活動の振り返りをする際などに事前に相談をされています。

2.病気休職者対応の相談

病気休職者が出た際に必ず産業医の先生に連絡をされて、その後の対応を相談される企業様もいらっしゃいます。また復職面談の前に収集しておくべき情報の確認をされる企業様もいらっしゃいます。

3.法律改正があった際の相談

法律改正があった際に、「すぐに企業として取り組むべきことはないか」確認される企業様もいらっしゃいます。

 

上記のものは代表的なものをあげました。上記を読まれて「わざわざ訪問時間外に聞く必要もなく訪問時に確認すれば良いのでは?」と思われるかもしれません。それもそのとおりなのですが、ではなぜわざわざ勤務時間外に連絡をとっているのでしょうか。

それは「いかに産業医訪問時の生産性を高めるか」を考えているためです。事前の相談を頻回に行うことで、訪問時には訪問時にしかできない業務に集中し、訪問時間外でもできる業務は訪問時間外にお願いしているのです。

 

もちろん契約の内容によって訪問時間外に連絡が取れない可能性もありますが、本当に産業医の先生の能力の最大限搾り取ってやろう!ということでしたら一度契約内容をご相談されることをおすすめします。

 

すべての企業様の益々の衛生活動の推進をお祈りいたします。

この記事の講師

平井 康仁

2009年筑波大学医学専門学群卒業。2015年筑波大学大学院修了。

東京都知事部局 精神科健康管理医、筑波大学医学医療系 助教・附属病院産業医、医局長などを歴任。

博士(医学)

日本医師会認定産業医、労働衛生コンサルタント(保健衛生)

社会医学系専門医・指導医

現在は産業医活動のみならず、コンサルティング業務にも従事。健康経営や生産性向上などに対して積極的投資を行う企業の活動支援を行っている。

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