日本医師会認定産業医
労働衛生コンサルタント
岩城 聡子
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新型コロナウイルス感染症の世界的な流行が続いています。
日本国内でもコロナ対策の一環としてテレワークの導入が加速しましたが、そのメリットとデメリットについては十分に振り返る余裕がなかった企業も多いと思います。
厚生労働省はテレワークガイドラインの改定とともに、事業者向けに「テレワークを行う労働者の安全衛生を確保するためのチェックリスト」を、従業員に対しては「自宅等においてテレワークを行う際の作業環境を確認するためのチェックリスト」を策定しました。
参考:テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/content/000759469.pdf
在宅勤務の適切な作業環境については下図が参考になります。
日頃から作業環境管理に関わっている産業保健スタッフにはよく知られている情報ではあるものの、照度の測定などには難しさもあります。
令和3年3月のテレワークガイドライン改定によって、上図の内容を簡単に確認することができるチェックリスト(000770194.xlsx (live.com))が策定されました。
このチェックリストを使用することで在宅勤務に関連する作業環境管理の不十分な点が可視化され、改善を図るきっかけになると思います。
チェックリストの確認項目があまり多くないことも導入しやすい点と言えるでしょう。
また、事業者向けのチェックリスト(000770193.xlsx (live.com))では作業環境管理や作業管理だけでなく、健康管理、メンタルヘルス対策、安全衛生教育、安全衛生管理体制など多岐にわたる内容を項目別に確認できるようになっています。
テレワーク導入で在宅勤務になった従業員の安全衛生の確保に有効なツールと考えられるでしょう。
参考文献
厚生労働省テレワークの適切な導入および実践の推進のためのガイドライン
厚生労働省自宅等でテレワークを行う際の作業環境整備
岩城 聡子
日本医師会認定産業医
労働衛生コンサルタント
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