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人生はクローズアップで見ると悲劇、ロングショットで見ると喜劇

産業医
佐々木 一彦

みなさま、梅雨の時期はいかがお過ごしでしょうか?
この時期はジメジメして、やはり気分も滅入りますね。早く梅雨明けして暑い中ビールでも飲みたい気分です。

 さて、みなさん「サラリーマンNEO」というNHKの番組はご存知でしょうか?
バラエティではあまり題材にされなかったサラリーマンというものに焦点を当て、芸人ではなく個性派俳優達がシュールな笑いを取るといった「NHKにはない、NHKにしかできない番組」というものです。2004年に始まった番組ですが、当時のNHKとしてはタブーとされていたことをいくつも行い、非常に異例な番組だったようです。

 NHKではあまり目立つ存在ではなかったこの番組の演出家が、どうしてそんな大ヒット番組を作ることができたのか、その後もあの「あまちゃん」の演出を担当するなど、大ブレイクをすることができたのか、ということを本で読みました。

それには・・・「自分から離れること」 と書いてあります。
チャップリンの名言にもありますが、「人生はクローズアップで見ると悲劇、ロングショットで見ると喜劇」なのだそうです。
例えば、夜これからデートなのに上司から残業を頼まれた→これは悲劇ですね。同じことが友人に起こった。同情はするがちょっと笑ってしまいます→これは喜劇です。


このように、出来事は基本的には「無色透明」なのです。何か嫌なことがあった時には、いったん自分から離してみて、その状況を客観的に見てみる。すると、どんな嫌なことも喜劇になるかもしれません。

実はこの考え方、NLP[Neuro(神経)Linguistic(言語)Programming(プログラム)]というアメリカで誕生した言語学と心理学を組み合わせた実践手法にも使われています。
 今回はNLPの具体的な説明は省きますが、人間の性格や考え方は、体験や言葉によって作られてきたプログラミングによるものだという考え方です。

 
NLPにおいて客観的に見ることを「ディソシエイト(分離体験)」と言います。反対は「アソシエイト(実体験)」です。非常に辛い局面では極めて感情的、つまりアソシエイトの状態になっていると言われています。自分を見失い視野がせばまり、どんどんネガティブな状況にはまっていっている状況になります。そのような状態で何かポジティブな点を見つけて、考えを改めていくというのは困難です。このような時は、ディソシエイトに専念することで、感情に振り回されずに自己コントロールすることが出来るようになります。


これ以外にもNLPの手法にはいろいろとありますが、脳の取り扱い説明書とも言われており、悩み苦しんでいる時には解決の糸口を示してくれるかもしれません。

「幸せな人生」とは「幸せに感じている時間が長い人生」ということになると思われますが、じゃあ幸せに感じるにはどうすればいいのかということを知ることができますので、興味がある方はぜひ、簡単な本からでもいいと思いますので読んでみてください。

この記事の講師

佐々木 一彦

佐々木 一彦

2005年 秋田大学医学部 卒業後、坂総合病院にて研修  
現在 JX日鉱日石金属株式会社、西友、
他 嘱託産業医

精神科医として働く傍ら、産業医活動も精力的に取り組んでいる。
臨床と産業医、両サイドからの経験を生かし、復職への支援、アドバイスを行っている。

 


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