従業員のエンゲージメントが低いと離職率が非常に高くなると言われております。離職率が高まると悪循環となり企業としても成長していくのが難しくなります。
また、新たな人材を確保するにしても、採用費用や育成費用など多額の費用が掛かる可能性も考えられます。そのような状況にならないためにも、離職の要因や退職した際にも、今後の企業の成長のためにその要因を本音で聞くことが重要です。本記事では離職の要因と本音を聞くための3つのポイントを解説します。
目次
今回は離職の要因を3つご紹介いたします。一般的な離職の要因となっていますが、改めてなぜなのかを理解し、今後の離職防止のお役にたてれば幸いです。
離職の要因として先ずあげられるのが、社内での人間関係に苦しみ退職をしてしまうケースです。日中一緒に働くメンバーとのコミュニケーションがうまく取れない場合は大きなストレスを抱える可能性が十分にあります。
人間関係のストレスが上司や仲間、部下など個々によって変わってきますが、ストレスを抱える度合も個々人によって変わってしまいます。
「これぐらい大丈夫だろう」といった軽い気持ちで接するよりかは、まずは気軽に社員同士が関わりをもって、交流できるような職場の環境をつくっていくことが重要です。
次に離職の要因として、多く考えられるケースとして、特に中途採用に多い「労働条件の採用時説明とのミスマッチ」があげられます。特に、給与や労働時間、福利厚生においてミスマッチを感じ、不満を持っている従業員も少なからずいます。
また、近年働き方改革によって、従業員の意識も変わり、ワークライフバランスを重要視する従業員も増えてきているのが現実です。他の企業の従業員といつでも連絡を取れることから自分の会社と比較をしてしまう従業員も多くなってきています。
個々で面談をおこない、現状の労働条件にどれくらい満足しているのか確認をしてみたり、今後の福利厚生の内容の見直しや働き方について一緒に考えてみてはどうでしょうか。
キャリア形成支援が整備されていないことも離職の原因となります。こちらも中途採用に多い原因となります。特に中途採用で入社された従業員は、企業の評価制度や教育、育成制度がどのようになっているのか気にしています。
どのような成果を出せば評価され、キャリア形成ができるのか、また働きつづける中で、どんなスキルを身に着けることができるのか明確でなければ、定着率を上げることが困難になります。
また、中途社員だけに限らず、新入社員についても長期的なキャリア形成を提示してあげることで、企業で働きつづける意義が明確となり意欲をもって行動してくれることでしょう。
離職率を下げることができても、離職してしまうメンバーはどの企業にもいます。しかし、今後離職率を下げることは各企業において重要なポイントでもありますので、離職の本音を聞く為のポイントをいくつかご紹介いたします。
離職理由を聞く際は静かな場所を選ぶようにしましょう。やはり離職となると周りを気にする場面がでてきます。関係者がなるべくいない場所を選ぶことによって本音で話をしてくれる可能性はあります。
離職をする際に、何かしらの要因があるのは当たり前です。その際に本音を引き出す方法として辞める「きっかけ」と「決め手」を分ける必要性があります。この両方を聞くには時間が掛かることもありますが、「きっかけ」と「決め手」を聞くことによってどこに要因があるのか企業側としても分析をすることが可能となります。また、似たような状況で離職をするケースが多くありますので、「きっかけ」と「決め手」について分けて聞いていきましょう。
本記事では離職の要因と退職を決めた従業員の本音を引き出す方法についていくつかご紹介をさせていただきました。離職するケースはさまざまな要因が考えられますが、ほとんどは、似かよった要因となっています。こうした状況を繰り返さない為にも、福利厚生の見直しや社内体制の見直しを日々行っていくことが大事となってきます。
離職率を0にするということは、企業が大きくなればなるほど難しくなりますが、離職率を下げることは可能です。離職率に悩んでいる企業のご担当は、その要因の一つである福利厚生の見直しを検討してみてはいかがでしょうか。